真面目なメキシカンが攻守走で全力プレーを続ける。堅実な守備と両打ちの巧打が売りの新外国人、
ラミロ・ペーニャが、厳しい外国人枠争いでアピールを続ける。
キャンプ中盤の2月15日に来日し、17日にチームに合流。長距離移動の影響による疲労や時差ボケはあった。当初は実戦に入っていく一軍ではなく、二軍帯同を予定していたが、「メキシコでも試合に出ていたので問題ない」と志願の一軍参加。沖縄キャンプでの最終実戦となった28日の韓国・サムスン戦(コザしんきん)では左打席で右翼席へ豪快な1発を放ち、状態の良さを感じさせた。
メジャーでの実績もあるが、日本球界に適応しようとする姿勢が見える。コーチに呼び止められると、若手のような駆け足で近づき帽子を取って指導を聞く。ベースランニングなどの基本練習にも手を抜かない。「日本のスタイルを取り入れている。まだできていないことは時間をかけて取り入れていきたい」。ひたむきな姿にチームメートも好印象を抱いている。
3月に入り、オープン戦は連日のように安打を放って好結果が続く。
広島にとって三塁は手薄なポジション。しかし助っ人は昨季沢村賞のジョンソン、セットアッパーの
ジャクソン、来日6年目となる14年本塁打王の
エルドレッド、先発・中継ぎをこなすヘーゲンズら6選手いる。外国人枠は4つ。遅れてきた助っ人の存在感は、日に日に増している。