膨らんでいた期待が一気にしぼんだ。新外国人内野手
エリック・キャンベルの調整が大幅に遅れている。
本人は「1日でも早くゲームに出られるようにしたい」と語っているが、現時点でメドが立っていない状況だ。
沖縄キャンプの2月27日の紅白戦で空振りした際に左手首を負傷した。左手首けんしょう炎で一軍から離れることになった。
そもそもアメリカよりも2週間以上早いキャンプイン。それでもチームに合流して同じようなメニューをこなしていた。
キャンプ当初はシュアな打撃に他球団スコアラーも「ライナー性の打球が多く適応能力が高い」と要注意マークをつけていたほどだった。
キャンプ中の実戦4試合では6打数2安打4四球で出塁率6割をマーク。「三塁」をアテにされていた助っ人。金本監督も一時は四番候補としてチェックしていただけに、キャンベル離脱で戦力ダウンは免れない。
キャンベル自身は「左手首の状態は少しずつ良くなっている」と説明しているが、全力プレーをするまでには時間がかかりそうだ。
高代ヘッドコーチは「ほかの選手にチャンスが巡ってきたということだ」と三塁守備には若手を起用することを示唆している。
キャンベルが開幕に間に合うに越したことはない。しかしチームにとってはスタートから助っ人不在の打線になる可能性も出てきた。