岡田明丈は11月22日、一般女性との結婚を発表した。新婚生活について多くを語ろうとしないが、胸に期する思いはある。
新妻のためにも、是が非でも到達したい数字がある。143。規定投球回だ。ここ2年、あと一歩で届いていない。18年は終盤、リリーフに回り、リーグ3連覇に大きく貢献したが、規定投球回にわずか5イニング届かなかった。19年は何が何でも143イニング以上が目標。「それを超えられるイニングをしっかり投げていきたい」と力を込める。
そのためにも、先発ローテーションを1年間守り抜きたい。テーマは「力を抜くこと」。もちろん手抜きをするのではなく「しっかりと投げる中で制球できて、力を入れるところは入れられるというようにしたい」と説明する。「長いイニングを投げたい。完投を目指してやっていきたい。しっかり準備してやっていきたい」と高い意識で臨む。
課題は見えている。回の先頭打者の四球を減らすことだ。球団側からも「ここを改善していけば、防御率も上がる」とハッパをかけられた。不要な四球を減らせば、野手や首脳陣の信頼度も上がり、必然的に登板イニングも伸びることになる。
自信はある。日本シリーズ後、侍ジャパンに選ばれ、メジャー・リーガーとの力勝負に刺激を受けた。「自分のストレートをもっともっと磨いていきたいなと思った」。岡田は家庭でもチームでも、大黒柱になる。
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