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ロッテ・バルガス 体重133キロの両打ちが貧打解消のキーマンになる/助っ人たちのシーズンイン

 

オープン戦では当たりが出ていないが秘めたるパワーは証明済みのバルガス


 待望の長距離砲が長らく長打力不足にあえいできたチームの救世主になるかもしれない。今オフに加入したケニス・バルガスだ。

 2月27日の楽天との練習試合で来日2号を放ち、「感触は良かったよ。でも、追い込まれていたから60、70パーセントの力に抑えてミートを心掛けたんだ」。フルスイングでなくとも、打球はサンマリン宮崎の右中間スタンド中段へライナーですっ飛んでいった。推定130メートルのド派手なアーチ。ダイヤモンドを一周した両打ちの助っ人はホーム手前とベンチ前の2度、胸板を両拳でたたく「ゴリラダンス」を披露し、喜びを爆発させた。

 2月23日に西武との練習試合(春野)で放った来日1号も、左打席で2ストライクから放ったものだった。追い込まれてからは変化球への対応を重視。コンパクトに振ることとミートポイントを意識する。近年、メジャーで主流になっている「フライボール革命」を実践する助っ人は、「本塁打を打てる角度が分かっている。自分にはパワーがあるから、角度がつけば本塁打になる」と自信たっぷりの表情で語る。

「30本塁打、80打点」を期待する井口資仁監督は「追い込まれる前と後で打ち方を変えている。考えながらやっていて変化球への対応力もある」と評価。開幕オーダーの「五番・DH」で起用する方針を固めつつある。

 チームは2011年から8年連続2ケタ本塁打で、昨季の本塁打数は12球団最少の78本。陽気なプエルトリカンが貧打解消のキーマンになりそうだ。

写真=BBM
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