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巨人・R.クック投手 泣きどころを救えるか?/助っ人たちのシーズンイン

 

3月3日のヤクルトとのオープン戦で来日初登板を果たした巨人のR.クック


 チームの“泣きどころ”を救えるか。R.クックの活躍が、今季の原巨人の浮沈を左右するかもしれない。

 メジャー通算236試合で15勝13敗17セーブ、防御率3.58という実績を引っさげ、1年1億4000万円(金額は推定)で加入した。スライダー、ツーシームと、決め球のチェンジアップで高い奪三振率を誇る右腕。入団会見では「優勝のためにプレーしたい」とチームへの貢献を第一に誓った。

 春季キャンプではフリー打撃登板が中心でスロー調整を進め、3月3日のヤクルトとのオープン戦(東京ドーム)で来日初登板。5回からマウンドに上がり、最速153キロの速球を武器に坂口智隆青木宣親山田哲人と続くスワローズ打線の主軸3人をわずか7球で片付け、「初めての実戦マウンドに立てて良かった。球速じゃなくアウトを取ることが狙い」と笑顔を見せた。原辰徳監督も「練習どおりというか、むしろゲームの方がまとまっていた」と高評価を口にした。

 チームは昨季、救援陣で計20敗を献上。最後は前半戦で先発ローテーションを支えた山口俊がクローザーを務めるなど、勝利の方程式が定まらなかったこともV逸の一因となった。今季もS.マシソンが感染症による春季キャンプ不参加。2月下旬にはクローザー候補でもあった沢村拓一が先発に再転向。3月2日のヤクルト戦(東京ドーム)で2本塁打を浴びた2年目の鍬原拓也も二軍に降格した。中継ぎに専念する左腕の吉川光夫、20歳の大江竜聖、4年目の桜井俊貴ら新たな救援陣とともに、助っ人右腕への期待がふくらんでいる。

写真=大泉謙也
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