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ヤクルト・バレンティン外野手 9年目も進化中/助っ人たちのシーズンイン

 

その表情から充実ぶりが伝わる


今年も主砲として、チームを引っ張る。来日9年目のバレンティンが、春季浦添キャンプから順調な調整を続けている。

「いい感じで打席には入れている。長く日本でプレーすることは誇りでもあるし、モチベーションにもなっているよ」

 早くもバレンティンらしい一発も飛び出している。2月24日の楽天とのオープン戦(浦添)に「四番・DH」で先発出場すると、5回に左翼のネットを越える推定130メートルの場外弾を放ってみせた。「スイングはまだ完璧ではないけれど、よかった」と笑顔で振り返る特大のアーチだった。昨季の打撃フォームをチェックし、今オフから右足により重心がかかるようなフォームに修正。さらなる進化を図っている。

 その実力は、誰もが認めるところだ。小川淳司監督は「非常にいい状態で来ている。キャンプでは頑張っていた。責任を持ってプレーしているし、結果もおのずとついてくると思う」と称える。昨季は142試合で打率.268、38本塁打、131打点で自身初となる打点王のタイトルも獲得した。2013年にシーズン60本塁打の日本新記録を達成した助っ人が、今季中に国内FA権の取得となれば、来季からは日本選手扱いとなる。それだけ長くチームの勝利に貢献しているということだ。

 春季キャンプの最終日には、日本語で「お手を拝借!」と手締めを行うなど、今やチームの顔となっているバレンティン。今季も強力打線の中心で暴れまくる。

写真=BBM
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