レアードが放った打球はあっという間に左翼席上段に突き刺さった。5月8日の
西武戦(前橋)。7対1の8回二死満塁の絶好機で
佐野泰雄の直球を完璧にとらえた。トドメを刺す13号満塁弾。先制ソロと合わせ、今季初の1試合2発に「1試合で2本はなかなかできることじゃない。感じはよかったし、チームに貢献できてうれしいよ」と声を弾ませた。
今季2度目の3戦連発。その後もホームランを重ね、本塁打王レースでパ・リーグトップの西武・
山川穂高に食らいついている。アーチの価値によって寿司ネタを変える助っ人は、グランドスラムを大好物の「ウニ」に例えてスシポーズを披露した。
日本ハムから移籍後1号も、昨季から続く本拠地連敗を14で止める貴重なアーチだった。3月29日の
楽天との開幕戦(ZOZOマリン)、2対4の6回二死一、二塁のチャンスで
石橋良太の高めのツーシームを強振。打球は左翼席上段に飛び込む逆転3ランで、開幕戦白星を呼び込んだ。
井口資仁監督はMVP級の活躍を見せる助っ人を、「昨年と比べて違いは我慢しているところ。ボール球を振らずに甘い球を待って、しっかりとらえられている」と分析。「キャンプのときに走塁も含めて全力でやってくれと約束したことをやってくれて、チームを引っ張ってくれている」と目を細めた。
「まだまだ長いシーズンでもっともっと本塁打を打てるように」と胸を張った“寿司職人”。残る100試合弱で、どれだけさらに“寿司”を握ってくれるのか楽しみだ。
写真=BBM