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楽天・内田靖人 飛躍への準備期間/2020開幕への思い

 

長打力をアピールしたい


誰も観客がいない草薙球場に、快音が鳴り響いた。3月7日、中日とのオープン戦。2点リードで迎えた3回二死一、三塁だった。内田が大野雄のスライダーを力強く振り抜いた。高々と舞い上がった打球は左中間最深部で弾んだ。「1打席目からいい感触があった。2打席目もいいイメージを持って入れた」と手応えをにじませた。

 3日から始まったオープン戦では、DeNA、中日との5連戦(8日は雨天中止)で11打数4安打4打点。2年ぶり2度目となる開幕一軍へ、調子を上げてきた。

 昨年、一軍ではわずか出場2試合。プロ7年目での巻き返しを誓って、オフは浅村の自主トレに参加した。浅村に丁寧な指導を受けながら、浅村流の打撃フォーム習得を目指してきた。

 オープン戦では、右方向への安打も増えた。チーム打撃を意識しながら、状況に応じて左右に打ち分けている。ただ三木監督は「こんなことで満足せずに、もっとガンガン来てほしい」。さらなる活躍を期待した。

 和製大砲としての飛躍を望まれる185センチの大型内野手。開幕は延期されることになったが、冷静に受け止めた。「しっかりと練習をして、いろいろな人と話をして。この時間でいろいろな練習方法を試したりして、レベルアップできるように」。開幕延期で生じた時間も、一瞬たりとも無駄にするつもりはない。さらなる研さんを続け、真の長距離砲へと成長してみせる。

写真=BBM
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