チームリーダーとして、新シーズンも先頭に立つ。1月に38歳を迎えた青木宣親に、主将という新たな肩書が加わった。昨年末、
高津臣吾監督から「お前じゃないとダメだ」と指名され、球団では2008年の
宮本慎也に並ぶ最年長の主将に就任。今春のキャンプでは「キャップと呼んでください」と冗談交じりにあいさつした。
「今までの自分の言動や行動を見て、キャプテンに指名してくれたと思っているので、自分らしくやるのが一番大切。周りの選手、スタッフに対していい影響を与えられるようにしたい」
これまでも声で、背中でチームを引っ張ってきた。昨季はチームが最下位に沈む中で積極的に鼓舞し、134試合に出場で打率.297、16本塁打、58打点。オフは若き大砲・
村上宗隆らとともに米ロサンゼルスで自主トレーニングを行い、若手に自身の野球に臨む姿勢を見せてきた。
今春のキャンプ初日には選手を前に「自分たちでチームを作っていくという雰囲気は作る必要がある」と呼び掛け。自身もベンチから声を上げ、ムードメーカーとしての役割を果たすが「(ムードメーカーは)たくさんいると思いますし、活発なチームになっていけたら」と全体が輪となって盛り上げていくよう促す。
主将に任命した高津監督も「ベンチの中でみんなを仕切っていくのが彼でもいいわけだから、引っ張っていってほしい」とリーダーとして期待。青木の声が、今年もグラウンドに響き渡る。
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