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ロッテ・レアード 来日6年目の貫録と存在感/牙を研ぐ助っ人たち

 

レアードは残り37本の通算200本塁打を目指す


 日本球界5年間で積み重ねた本塁打は163本を数える。ロッテ移籍2年目のレアードは今季、通算200本塁打の大台を射程に捉えている。日本ハム時代の2016年には39本塁打でタイトルを獲得しており、その可能性は十分だ。「ケガなく健康を保ちながら、一年間を乗り切りたい。30本塁打以上というのは一つの目標でもある」と色気を見せた。

 オープン戦は3月7日のヤクルト戦(神宮)で満塁本塁打を放っただけで、打率.160、1本塁打、5打点と振るわなかった。井口資仁監督ら首脳陣をやきもきさせたが、当初の開幕カードだった3月20〜22日のソフトバンクとの練習試合(PayPayドーム)3連戦では一変。初戦と第3戦で豪快な一発を放ち「いいスイングができた」と貫録を示した。

 昨年11月に新たに2年契約を結び「日本で6年目だし、チームメートやコーチも自分のことをよく知っている。すごくやりやすい」と語る。試合前のベンチでは鳥越裕介ヘッド兼内野守備コーチと絡んだかと思えば、ゴールデンルーキーの佐々木朗希をいじる姿も。今年9月で33歳。生え抜きのベテラン選手のような存在感を放っている。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2月下旬から無観客で試合が行われ、公式戦開幕も不透明な状況が続く。「自分自身や家族もそうだが、全世界の人が安心して過ごせるような時間が来るといい。これ以上、感染拡大しないことを祈っている」。

 本塁打を放った後の恒例の「すしポーズ」は、無観客試合でも変わらずに行っていた。頼れる助っ人は球場に歓声が響く日を心待ちにしている。

写真=BBM
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