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ロッテ・福田秀平 打線の潤滑油として好機を演出/二番打者は任せろ!

 

新天地で迎えるプロ14年目。実力で存在感を示す


 一番・荻野貴司、二番・福田秀平のコンビをシーズンで早く見たい。これはロッテファン共通の願いだろう。春先は荻野が左ヒザに違和感を訴えて出遅れ、6月2日に練習試合(ZOZOマリン、対日本ハム)が再開されると、福田秀がコンディション不良で先発を外れた。故障が多い両者にとって心配なのはコンディションだけだ。

 福田秀がソフトバンクからフリーエージェント(FA)移籍を決めた直後、井口資仁監督は「左打者なので、二番でいってほしい思いはある。2人の足でかき回せれば、クリーンアップにつながっていく」と構想を語っていた。

 長打力に加えて、高い盗塁成功率を誇り、二番にはうってつけの存在。荻野が不在だったオープン戦では一番を担い、打率.375、2本塁打、3盗塁とポテンシャルの高さを見せつけた。

 昨オフに楽天へFA移籍した鈴木大地が昨季、主に二番を務めた。左打者を二番に据えることで、荻野を一塁に置いたケースでは、右翼方向への安打で一、三塁の状況を作りやすくなる。鈴木は決して足が速くなかったが、福田秀の俊足をもってすれば、走者がいない場面でのチャンスメークも十分に期待でき、得点力アップが見込める。

 福田秀は「どの打順でも自分の打撃ができるように」と特に意識することはないという。オープン戦の出塁率は12球団トップの.464。二番でもきっちりと四球を選ぶことができれば、他球団にとってこの上ない脅威になるだろう。

 31歳となったプロ14年目での新天地。ソフトバンクではスーパーサブとして活躍し、シーズンの規定打席に到達した経験はなく、今季の目標に「1年間戦い抜くこと」を掲げている。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、120試合に短縮された異例の1年を全力で駆け抜ける。

写真=BBM
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