ジェフリー・マルテが三塁で奮闘している。特に想像した以上に堅実なフィールディングが評価を高めている。
「いつも自分のポジションに打球が飛んでくると思って準備することにしている。それが一番大事なことだ」
ミスが目立った開幕前だが、シーズン突入後は主軸として攻守に気合の入った頼もしいプレーをみせている。
昨季は一塁手としてプレーした。三塁は大山、北條、糸原が守っており、マルテが三塁に就くことはなかった。
しかし、新外国人
ボーアが一塁に入ることによって三塁転向を強いられる。鳴り物入りで来日した同僚の存在がマルテの闘争心に火をつけたと言っていい。
もちろん、メジャー時代での本職は三塁ということもあり、戸惑いはまったくなかった。2年目は春季キャンプから特守を繰り返すなど必死な姿が目立った。
開幕から巧みなハンドリングで再三にわたって好プレーを披露。特に三遊間寄りの球際の強さを証明した。
期待されたボーアが不振を極めたことで下位に降格。代わりに開幕3戦目からマルテが「三番」から「四番」に入った。
6月23日の
ヤクルト戦(神宮)では
イノーアから今季1号2ランを放つなど、打撃でもアピールを続ける。
マルテは三塁守備について「自分が好きなポジションだから楽しいよ」という。このまま打撃でも結果を残せばホットコーナーに定着しそうだ。
写真=BBM