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日本ハム・中田翔内野手 今季の俺はレベチ!覚醒した四番が見据える頂/タイトル争い参戦中!

 

前半戦からアーチを積み重ねている中田


 自らの状態を称した「レベチ」は言い得て妙だった。コロナ禍による混乱の前だった春季キャンプ打ち上げ日に発した言葉は、魂が乗り移ったかのように6月19日までずれ込んだ開幕以降も、驚異的なパフォーマンスでチームをけん引。いつの間にか中田翔の代名詞として定着した。本塁打、打点の数字を順調に積み重ね、4年ぶりのタイトル獲得も視野に入ってきた。

 そもそも、レベチとは「レベルが違う」という意味のギャル語。それくらい今シーズンの中田は打撃の形に手応えを持って臨んでいる。一昨年のオフから瞬発系のウエート・トレーニングを重視し、インパクト時に最大のパワーをバットを通じてボールに伝えることを意識。見た目には脱力しているような始動から、打つ瞬間だけに最大のパワーを出そうとするから軸がブレず、確率良く本塁打を打てる。

「フリー打撃でもしっかりと意識した中で逆方向に打つようにはしている。スイングも理想に近い」と自画自賛したのは8月22日の西武戦(札幌ドーム)で放った12球団一番乗りの20号ソロ。札幌ドームの右中間最深部へ運んだ。最も本塁打が出にくいとされる球場の一番難しい位置、逆方向への1発は力と技が融合したまさに「レベチなアーチ」だった。

 中田のシーズン本塁打数のキャリアハイは2015年の30本。広い本拠地が故に、スラッガーとして不本意な思いもしてきた。「ほかの球場がうらやましい。何本ホームランを損しているんだと考えるとちょっと悲しくなるときもある」と漏らしたことも。だが、現在のレベチな中田なら、そんな高き壁も乗り越えられるはず。初のホームラン王のタイトル獲得に向け、覚醒した打撃でタイトルをつかむ。

写真=BBM

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