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中日・井領雅貴外野手 プロ6年目にして初の一軍フル参戦/ペナントレース精勤賞

 


 プロ6年目のシーズン。初めての一軍完走を果たした。開幕から閉幕まで元気にフルシーズンを駆け抜けた。

 主戦場は代打。左の代打の切り札、いや左右問わず代打の切り札だった。120試合中、79試合に出場。そのうちスタメン出場は27試合のみ。シーズン前から「いきなりレギュラーを奪うとかは無理だと思う。まずは代打で、そこで結果を残して、アピールしていきたい」。その言葉通り、勝負強い打撃で存在感を高めていった。

 過去5年間は力不足に、ケガにも泣かされた。一昨年は右足首の靱帯を痛め、松葉づえ生活も送った。昨年は一軍でキャリアハイの結果を残したが、風疹で離脱し、シーズン終盤は右脇腹を痛めもした。

 今季は打席でのタイミングの取り方を少し変えた。「せわしくならないようにしています。ボールを見る時間を長く。去年から好感触で、今年から本格的にやっています」。打席でゆったりと構え、ボールを打ち返す。

 さらには昨オフ、初めてバット工場にも足を運んだ。長打力を求め、しならせるように打てるバットにした。元々、休日も必ず体を動かすという練習の虫。ようやく努力が実を結び始めた。

 2014年秋のドラフト6位。浜田智と石川駿が戦力外通告を受けたため、1位から4位までの上位指名の同期は、中日のユニフォームを脱いだ。

 井領も昨年くらいから「やることをやってダメなら仕方ない。最後になるかもしれないので、楽しんでやろうと思っている」と何度か口にしていたが、しっかり生き残っている。むしろ、チームに欠かせないピースになっている。来季が楽しみだ。

写真=BBM

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