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阪神・西勇輝 プロ通算100勝でチームの優勝にも導く/節目の記録を見据えて

 

通算100勝へあと5勝となっている西。21年はまずこの数字を目指し、さらにチームの優勝へと全力投球を続けていくつもりだ


「開幕投手というのは外様よりも生え抜きの投手がやるイメージがある。僕が3、4番手に下がるぐらい(チーム全体が)レベルアップしてほしいですね」

 このオフ、在阪テレビ局に出演した際の西勇輝は自らを追い込むような発言をした。秋山、青柳、高橋遥らの名前を挙げて若トラの成長を促したのだ。

 しかし、それは西勇の自信の表れでもあるのだろう。その後で「僕も抜かれないように相乗効果になるようにしたい」と言ってコメントを締めくくっていた。

 矢野監督も「西しかおらんやろ」と早々と2021年シーズンの開幕投手を公言している。絶対的な信頼を得た西勇にとっても勝負の年になる。

 2020年は3年連続2ケタの11勝5敗を挙げ、リーグ3位の防御率2.26の好成績でシーズンを終えた。通算1500投球回もクリアして軸になって先発陣を支えてきた。

 21年シーズンは「あと5勝」で区切りのプロ通算100勝に手が届くのも発奮材料の1つになっている。そのために今オフも取り組みを緩めることはない。

「自分の体の変化をすごく感じるようになりました。今までできたことができなくなったり、それができるように鍛え直さないといけませんね」

 11月に30歳になって脂の乗った年に差し掛かってきた。「自分なりの成績を残せるようにしたい」。阪神移籍3年目。自身に区切りをつけ、21年こそはチームに優勝に花を添えたいところだ。

写真=BBM
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