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西武・松坂大輔 本拠地のマウンドに上がり本当の「おかえり」を/最年長の意地

 

41歳を迎える今季、西武のユニフォームを着て一軍マウンドに上がれるか


 14年ぶりに、プロ野球人生のスタートを切った古巣・西武に戻ってきた昨季だったが1試合も登板がないままシーズンを終了した松坂大輔。とはいえ、始動は非常に順調だった。万全の状態でキャンプインし、練習試合、オープン戦と、着々と調整を進めた。オープン戦では2試合6イニングを投げ、防御率3.00。先発ローテ入りもほぼ当確ランプが灯っていた。本来予定されていたとおり3月20日の開幕なら、おそらく凱旋マウンドは実現していたに違いない。

 だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が3カ月間延期に。その間でさらなる上積みを求め、コンディショニング向上を目的に右ヒザに注射を打つため戦列を離れると、6月7日の中日との練習試合で実戦復帰したが開幕は二軍スタートとなる。この間に発症したと思われる右ヒジのしびれを除去するため、7月に脊椎内視鏡頸椎手術を受け、そのまま最後まで実戦登板はなかった。

 誰よりも悔しいのは言うまでもなく松坂自身だ。昨年キャンプ中、「現時点でも、たくさんの方に『おかえり』と言ってもらえているのですが、僕が本当にその声をかけてもらいたいのは、メットライフのマウンドに上がったときです。なるべく早く達成して、どんな形でも良いから、チームの勝利のための力にならければいけない」と強い思いを口にしていた。今年はより一層強い覚悟を持って挑む。「サポートしていただいている球団、応援してくれているファンの方々に少しでも恩返しができるようにやっていきたい」(球団発表)。

 これまでも、数え切れないほどの感動と興奮でファンを魅了してきた。プロ23年目の40歳。『松坂大輔メットライフドームでの1勝』で、再びファンの胸を熱くしてみせる!

写真=BBM
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