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ヤクルト・山田哲人 新主将がチームを引っ張る!/リーダーの決意

 

さっそく山田らしくキャプテンを務めている


 覚悟と責任感を持って、プロ11年目に挑む。山田哲人には、今季から主将という肩書が加わった。2年連続最下位に沈み「自分も先頭に立って頑張らないといけない。未来を想像したときに、自分はこうあるべきだというのを考えた」と志願。数々の快挙を成し遂げ、ヤクルトの顔となった男の自覚の表れだった。

「自分はそういうタイプの人間じゃないと思っていた」と自己分析するように、主将を務めるのは小学4年生以来。過去3度のトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成するなど、結果で引っ張ってきたが、これからは日々の姿勢や言動でもリーダーとしての役割を果たしていく。

「今までと違った立場になるので、刺激は感じると思う。自分は元気も覇気もないかもしれないですけど、野球に対する姿勢だったり、考え方だったり。一番は結果で引っ張っていけたらと思います」

 理想とするのは、ずっと背中を追いかけてきた先輩の姿だ。「ミスタースワローズ」の象徴でもある背番号1を引き継いだ先代の主将・青木宣親の存在は、とても大きい。「選手全員が青木さんをすごくリスペクトしていますし、信頼している。必死に頑張ってみんなにそう思ってもらえるように」。間近で見てきたからこそ分かる偉大さを感じながら、自分なりにチームをまとめていく。

 昨季は上半身のコンディション不良による離脱もあって94試合の出場で打率.254、12本塁打、52打点、8盗塁。オフには国内FA権を行使せずに、残留。新たに7年契約を結んだ。「とにかく勝ちたいですね」。勝利への欲も前面に出し、新シーズンを戦い抜く。

写真=BBM
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