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「ポイントを近づけて」オリックス・杉本裕太郎が “浅村バット”でスタイル変更/開幕一軍の喜び

 

自身初の開幕一軍&スタメンを勝ち取ったオリックス杉本裕太郎


 進化を遂げた“ラオウ”が、自身初の開幕一軍&開幕スタメンを勝ち取った。

 杉本裕太郎が3月26日の西武との開幕戦(メットライフ)に六番・右翼でスタメン出場。今季の目標として語っていた「1年間、レギュラーで試合に出ること。開幕から準備していきます」を、まずは1つ実現させた。

 遅咲きの才能を開花させる。2016年にドラフト10位で入団。入団から19年までの4年間で放った13安打のうち7本が本塁打も、その「怪力パワー」を一時的に封印した。

「今は捨てましたね。試合で結果を出したいので。本当はボコボコ本塁打を打ちたいですけど……。逆方向にスタンドインできたら完璧かな、と」。弾丸ライナーを流し打つ野心を燃やす。

 スタイル変更の理由は「浅村バット」にある。あこがれの1学年上の楽天浅村栄斗のフリー打撃を見た。

「あんなすごい打球なのに、『浅村さんのバットは軽い』と聞いて。打者として好きだし、取り入れようと思ったんです」

 即行動が実った。自主トレをともにする楽天・森原康平を通じて入手し「(浅村と)試合前にあいさつさせてもらうようになった」とニヤリ。「バットは軽いほうが操作性が良いと言われて。スムーズに振れるので『確かに』と思いました」。授かった金言を胸に「ポイントを近づけて対応。ボール球を振ることが少なくなった」と好感触で、オープン戦15試合で打率.306とアピールに成功した。

 昨季は中嶋監督代行となった際に「一緒に行くぞ」と“同時昇格”して自己最多41試合に出場。開幕スタメンを勝ち取った今季も当然、燃えている。

写真=BBM
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