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日本ハム・万波中正 全力プレーで念願の初安打「がむしゃらに泥くさくやっていく 」/第一歩を踏み出した

 

4月10日のオリックス戦(京セラドーム)でプロ初安打を放ち、二塁ベース上で笑顔を見せた


 粗削りの原石が、ついに一軍で輝きを見せた。将来の中軸候補、万波中正がプロ初安打を放った。スタメン出場した4月10日オリックス戦(京セラドーム)の5回だった。「本当に、ファームでやってきたことが、そのまま出せたかなと思います」。山崎福也が投じた106キロのカーブにロックオン。自分のポイントに引き寄せて、タイミングばっちりでバットに乗せた打球は右中間で弾んだ。快足を飛ばして二塁打。うれしいメモリアル安打となった。
 
 横浜高から入団3年目。1年目にはファームで14本塁打と順調な船出も昨季は打撃の安定感を欠き、一軍昇格を果たせなかった。今季は開幕二軍スタートも、原田豊二軍監督が「チームとして絶対に何か変わるから」と示した方針を忠実に守っているうちに内容と結果が伴ってきた。「二軍は攻守交代は駆け足、一塁までは絶対に全力疾走、声を出すとか細かいことをやっているんです」。

 一軍昇格後も、その姿勢は変わらない。ベンチからは大声で盛り上げ、元気はつらつな姿を貫く。プロ初安打を放った試合も守備に就くときから全力疾走。第1打席ではフルスイングできたことで「だいぶ、落ち着きました」。やるべきことを確実にやって生まれた一打だった。

 天性のパワー、強肩と攻守で光り輝く素質を持つことは誰もが認めている。ファンに見てもらいたいのは「全力プレーですね。がむしゃらに泥くさくやっていくのは、見てほしい。そこは、ぶらさずにやっていきたいと思います」。飛躍のシーズンにするべく、全力で駆け抜ける。

写真=BBM
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