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ヤクルト・木澤尚文 「苦しむドライチ、努力の毎日」/待たれる一軍デビュー

 

ドライチの木澤。一軍で躍動する姿が見たい


 最速155キロを誇るドライチ右腕のお披露目は、いつになるのか。即戦力として期待され、慶大からドラフト1位で入団した木澤尚文は現在、二軍で汗を流している。目標に掲げていた「開幕一軍」はならず、研鑽の日々を送っている。

 イースタン・リーグでは先発だけでなく、リリーフでの登板も経験。7月1日現在で12試合に登板し、0勝4敗、防御率6.03と、なかなか思うような結果を残せていない。

 ただ、高い潜在能力を誇ることは間違いない。持ち味は何といってもパワーピッチャーの特徴でもある球の力強さと、気迫あふれる投球スタイル。昨年10月の指名あいさつ時に、小川淳司GMは「バッターを押し込むようなスタイルの投球で、勝ち星を挙げていくことを期待しています」と高く評価していた。

 本拠地・神宮球場は、木澤にとっても特別だ。大学時代はリーグ戦で主戦場としており「下級生のころ、いち早く神宮で投げたいと必死に練習していましたし、神宮で苦しい思いもしました。神宮のマウンドが僕自身を成長させてくれたと思うので、縁を感じています」と口にしていた。背番号20が刻まれたユニファームを着てマウンドに上がる姿を、ファンも楽しみにしている。

 大学時代から毎日野球ノートを書き続けるなど野球に真摯に向き合ってきた。「必要とされる状況でマウンドを任せていただける、信頼される投手になっていきたい」と意気込んでいた木澤。努力の先に、一軍デビューの日が待っている。

写真=BBM
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