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ヤクルト・奥川恭伸 登板ごとに成長する“未来のエース”/甲子園のヒーローは今

 

5勝目ポーズをする8月15日の奥川


 今でも、あの鮮烈な記憶がよみがえる。2019年夏。甲子園を席巻していたのは、間違いなく奥川恭伸だった。石川・星稜高のエースとして準優勝。深紅の大旗を手にすることはできなかったが、多くの野球ファンの脳裏に、あの熱闘が焼き付いている。

 「当時は満員になっていたり、高校のときに甲子園という舞台で試合をすることができて、その経験ができたとことは大きかったなと。あまり緊張もしなくなりましたし、よかったと思います」

 まさに“甲子園の申し子”だ。高校時代は2年春から4季連続で甲子園に出場。最後の夏は、3回戦の智弁和歌山高戦で足をつりながら165球の熱投を披露し23奪三振。延長14回サヨナラ勝ちに大きく貢献した。決勝では履正社高(大阪)に敗れたが、「奥川恭伸」の名を全国に知らしめた。

 あれから2年。若き右腕は日々成長を続けている。プロ2年目の今季は4月8日の広島戦(神宮)でプロ初勝利を飾るなど前半戦は中10日以上を空けての登板だったが、10試合で4勝2敗、防御率4.19。高津監督も、将来のエース候補に向けて「前半戦はいい成長をしてきたと思うので、後半、次の試合、来年以降につながる登板を重ねていってほしい」とさらなる成長を期待した。

 前半戦を首位・阪神に2.5ゲーム差の3位で終えたヤクルトは、逆転Vへと歩を進める。「後半戦も引き続きチームが勝てるように一生懸命投げたい」と口にした右腕は、後半戦の初戦となった8月15日のDeNA戦(新潟)に先発し、自己最長タイの7回を投げて1失点。5勝目を手にした。後半戦“開幕投手”を任されるまでに成長したと言える。これからも、戦力としてチームを支える。

写真=BBM
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