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広島・上本崇司内野手 6ポジションを守り、自己最多出場/ユーティリティーの極意

 


 今年31歳となった上本崇司が、ユーティリティープレーヤーとして存在感を発揮している。守備固めや、代走での起用が多い中で、体を張ったプレーでチームをもり立てている。10月20日時点で、今季守備についたポジションは二塁、三塁、遊撃、左翼、中堅、右翼と計6カ所だ。出場試合数60は、プロ9年目にしてキャリアハイとなっている。

 2月春季キャンプでは、曽根とともに捕手の練習をする姿も見受けられた。もちろんプロでの出場はない。倉バッテリーコーチは「緊急時のためです。野手がやるということは緊急時」と説明していた。上本は「何かあるかもしれない。やれと言われたらやるだけです」と冷静に受け入れていた。有事ではすべてのポジションをこなす覚悟だ。

 今季はビッグプレーや渋い働きが目立つ。9月21巨人戦(マツダ広島)では、床田のプロ初完封勝利がかかった9回、一死一塁からハイネマンの中前への鋭い打球に、全身を全力で伸ばしてダイビングキャッチ。9月15日の中日戦(バンテリン)では、2点を追う7回、先頭で代打で登場し、しぶとくファウルで粘り、10球目を見送って四球で出塁。正随の逆転弾につなげた。1点リードの8回無死一、三塁からは貴重な追加点となる右犠飛を放った。

 佐々岡監督は上本をときに「職人」と表現する。スタメンとしての出場機会は限られるが、陰の立役者としてフィールドを縦横無尽に駆け回っている。広島の背番号0が、チームに欠かすことのできない唯一無二の存在として、チームを支えている。

写真=BBM
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