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見えてきた頂 ロッテ・井口資仁監督/指揮官が見据える2022

 


 悲願に届かず──。2年連続でリーグ2位に終わった結果について、井口資仁監督は「昨年に続いて優勝争いができたというのはよかったが、その中で最終的に優勝できなかったところが、われわれの力の足りないところ」冷静に分析している。

 必要以上に喜怒哀楽を表に出すようなタイプではない。オリックスとのCSファイナルステージで敗退後も淡々とシーズンを振り返ったが、その瞬間から来季への巻き返しのプランを考えるような戦略家でもある。

 レギュラーシーズン終了後には、まだCSが控えているにも関わらず、一日のオフを与えただけで、安田憲尚、藤原恭大山口航輝和田康士朗佐藤都志也小川龍成を集め、本拠地で「幕張秋季キャンプ」を実施。CS敗退後もオフを一日挟み、若手メンバーを中心に秋季練習を開始した。

 野手陣はバットを振り込んだ。指揮官も「1日1400から1500スイングぐらいはやってくれたと思う」と満足げの表情を浮かべるほどだった。

 リーグ制覇したオリックスとの差について「すべてに差があると思う」と言った。井口監督がナインに、「2月1日から“よーいどん”では遅くなるぞ」と強く求めた。

 来春キャンプは、体づくりの場ではなく、最初から競争の場だというメッセージで、「オフの入り方は大事になるし、オープン戦からずっと結果を出し続けることが大事になる」とも伝えた。

 目標まであと一歩。目指すべき頂が見えてきたからこそ、指揮官がナインに投げかける言葉も自然と厳しくなっている。

写真=BBM
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