昨季終了後の11月、国吉佑樹は自身のSNSで待望の三女を誕生したことを報告した。
「実はシーズン中に第4子となる三女が我が家に産まれていました」
ちょっと照れたような様子で「優勝争いの最中でなかなかタイミングが分からず、シーズン後のこのタイミングになってしまいました」とし「一男三女の父親として更に頑張らないと」と決意を記した。
昨年6月に
DeNAからトレードで加入。移籍後は25試合に登板し、2勝0敗17ホールド2セーブで防御率1.44の数字を残し、最後まで
オリックスと優勝を争う原動力となった。これまで経験したことがない激動の一年であったと同時に、充実感にも満たされた。
年末年始は家族でつかの間の休息を楽しんだという。
「温泉に行って、体も心もリフレッシュした。(4番目の子どもが)9月に生まれて、家族6人と母、妹の大所帯で久しぶりにね。子どもが増えた分、責任ものしかかる。親としてはしっかりとやらないといけない」
あらためて口にしたのは責任の重さだった。
2年連続2位に終わったチームからも、求められる役割は大きくなる。
「昨年は優勝争いの中に飛び込んで、ある程度流れはできていて、流れに身を任せた。今度は自分たちで流れをつくらないといけない。優勝をつかみとらないといけないし、昨年よりその気持ちは強い」
160キロの剛速球を誇る身長1メートル96センチの“ビッグダディ”は、開幕からのフル回転を誓った。ブルペン陣の大黒柱として、守護神・益田に今季もつないでいく。
写真=BBM