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中日・ビシエド 40発で目指せ!ホームラン王/タイトル獲得宣言

 


 立浪監督からの期待はひと言とで伝わった。「彼が変わればチームも変わる」。来日7年目のビシエドが新指揮官から指令を受けたのは40発。「1本でも多く」と燃えている。

 本人が乗り気なのが何より頼もしい。「可能性はあると思います。できるように取り組んでいきたい。前向きに考えています。そのために、練習をしなければできないと思う。とにかく準備することがそれにつながっていくと思います」。

 帰国、再来日時のコロナ陽性判定……。今季初めてナゴヤ球場に姿を見せたのは1月24日。「来日してしばらく大変な時期を過ごしました。自分も家族も一緒でしたけれど、おかげさまでみな元気になった。名古屋に戻って来れてとてもうれしいです」。屋内練習場でバットを持ち、スイングを確かめた。

 最大の障壁である広い本拠地は言い訳にしたくない。昨季までの直近3年間は17本、17本、18本だが、パワーは十分。立浪監督は「突っ込む癖がなくなれば、十分、ホームランを打てる」と太鼓判を押す。思えば、2017年、「ビシ・ゲレ砲」で相手チームの脅威になった。ゲレーロは35発を放ち、本塁打王に輝いた。

 昨季チームは69本塁打だった。リーグトップ169本塁打の巨人の半分以下。2ケタにとどまったのは竜ただ1チーム。もっと打てる、もっとできる。「立浪監督を笑顔にしたいです」。ビシエドの描いた放物線がチームを鼓舞する。強竜打線復活の呼び水となる。

写真=BBM
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