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日本ハム・五十幡亮汰 「目標は大きく“80盗塁”」スピードスターが異次元の数字を目指す/タイトル獲得宣言

 

今キャンプでは武井壮氏、赤星憲広氏と2人の臨時コーチから個別指導を受けた


 狙うのは、断トツの盗塁王だ。「目標は大きくいきたい。今シーズンの目標は80盗塁です」。五十幡亮汰は、超難易度の高いハードル設定している。達成すれば、球団では1979年に島田誠が記録した55盗塁を抜いて球団記録となる。長いプロ野球の歴史でも80盗塁以上を記録したのは、過去に2人しかいない。72年から3年連続で記録した福本豊と56年の河野旭輝(ともに阪急)だけだ。

「サニブラウンに勝った男」として知られるだけに、その俊足ぶりはすでに球界トップレベル。1年目の昨季は故障もあり、9盗塁に終わったが、出場試合数が27試合だったことを踏まえれば十分にスピードが通用することを証明。天性の韋駄天ぶりを進化させるため、オフも各関節の可動域を広げてスムーズな走り方を追求してきた。

 春季キャンプでは新庄剛志監督が呼んだ2人の臨時コーチからも、大きな学びを得た。1人目は元陸上10種競技日本王者で日本フェンシング協会の会長を務める武井壮氏。なぜ速く走れるのか、具体的かつ明快な言葉で理論を聞くことができた。2人目は元阪神の盗塁王・赤星憲広氏で、昨季の盗塁を分析した上で技術的なアドバイスなどをもらった。

 2人の臨時コーチには個別指導も受けた。新庄監督からの要望でもあり、指揮官が五十幡の足に期待をかけている気持ちも伝わる。五十幡本人も「これを生かすもつぶすも自分次第。生かせるように、やっていかなきゃいけない」と、自分に言い聞かせた。新たなスピードスターが異次元の数字を目指して走りまくる。

写真=BBM
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