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巨人・赤星優志 一軍を勝ち取った完成度/注目の新戦力

 


 ルーキーらしからぬ落ち着きを見せている。新人からただ一人、2月14日からの那覇2次キャンプ帯同のメンバーに名を連ねたのがドラフト3位の赤星優志だ。

「武器はコントロール」と自負するように、日大時代から定評があった制球力が光る。新人の土台づくりを重視する桑田真澄投手チーフコーチの方針を受け、春季キャンプは二軍スタートだったが、第3クールから一軍に昇格。指定したコースに投げ込めたボールを数える「ライン出し」と呼ばれるメニューでは、10球中8球を成功させた。

 原辰徳監督は「ひょうひょうと、しかし力強く投げることができる。鹿取さんみたいな感じ。非常に完成度の高い投手」と、通算131セーブをマークしたOBの鹿取義隆氏にそのピッチングを重ねる。桑田コーチも「ボールも強いしテンポもいい。守備も動きがすごく良かった。総合的に考えて一軍で十分できる」と高評価を与えられ、那覇キャンプのメンバーに加わることになった。

 初の対外試合となった2月15日の日本ハム戦(那覇)では2番手で登板するも、2回を4安打2失点。「大学のころと違って、低めの変化球や際どいところを見逃されたり、カットされたりした。投げていて厳しい勝負だった」とプロの厳しさを味わったが、開幕一軍をかけたアピール合戦はまだまだ続く。

 先発、中継ぎ両方での起用を検討される右腕が、目標の「一軍定着」へ一歩ずつ歩みを進めている。

写真=BBM
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