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中日・石川昂弥 無限の可能性を秘めた大砲/開幕一軍の喜び

 


 3月25日、巨人との開幕戦(東京ドーム)に石川昂弥は「七番・三塁」で出場した。無安打に終わったが、3年目で初の開幕一軍、そして開幕スタメンに名を連ねた。「ワクワクします。元気よく1シーズンをやっていきたい」と決意を語った。

 フリー打撃でみせる飛距離は12球団トップクラス。長年、打撃が課題のチームに新たな風を吹かせることができる可能性を秘めた選手だ。昨秋のキャンプでは強化指定選手として連日、立浪監督、中村紀打撃コーチの指導を受けた。過去2シーズンはケガで練習するもままならない時期が多かった。

「野球をする体力は間違いなくついてきたと思います。バットも振れるようになった。フォームが少し固いところがあるので手を動かして打てというのを言われてきて、それを少しつかめたかなという感じです」

 オフも振り込み、迎えた春季キャンプでも連日の居残りで振り続けた。オープン戦は17試合、打率.224、1本塁打、4打点。本人も「オープン戦は打てないときも出してもらってきた。普通なら結果を出さないといけないところ。シーズンが始まったらそうはいかないと思う」と納得はしていない。

 それでも立浪監督は「練習の打球を試合で打てるようになればね。とにかく可能性を秘めた選手。なかなかうまくいかないと思いますけれど、昂弥に関しては根気よくやっていかそうとは思っています」と語る。

 将来の四番から「将来」が取れるのはいつか。4月5日のヤクルト戦(神宮)で待望のプロ1号を放つと、7日の同カードで第2号。期待は高まるばかりだ。

写真=BBM
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