週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

オリックス・渡部遼人 武器を生かして示す存在感/開幕一軍の喜び

 


 持ち味を生かして、開幕一軍切符をつかみ取った。ドラフト4位の渡部遼人は、役割徹底を心掛ける。

 オープン戦で12球団2位の4盗塁を記録した俊足は「積極的に走って良いと言っていただいていた」と笑顔を見せ、開幕一軍切符を手にし「ベンチに入ることが目標ではない。役割にフィットしていくことが大事」と力を込める。背番号0が、シーズンをとおしてダイヤモンドを駆け回る。

 対戦した一軍投手には「間の取り方が難しい」と感じ「捕手の肩、スローイングの精度もあるので、レベルが高い」と実感した。

 慶大では公式戦で2本塁打を記録するなど、一発を放つ長打力もあるが「ライナーで内野の頭を越すイメージで打撃練習をしています。その結果、スタンドに入ったりするのは良いんで。練習では(スタンドインが)たまにありますけど、自分の役割を考えていきたい」と意識を徹底する。

 NPBでのプロ初打席から連続打席本塁打0は、ロッテ岡田幸文の2501打席。渡部は「僕は出塁と盗塁。(走塁での)進塁にこだわりたいですね」と、本塁打への色気は見せない。本塁打0でも、試合で起用される存在感──。背番号0が、数字どおりの珍記録にも挑戦する。

 センターのポジションには、リードオフマンの福田周平、ベテランの意地を見せる後藤駿太らがおり、熾烈を極める。渡部は「新人なので、自分の武器をしっかりアピールしたい」とハッスル宣言。元気あるプレーで首脳陣に存在感を示していく。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング