プロの打者相手にも通用することは証明した。だが、それを継続していくことが容易ではないのが、この世界。日大からドラフト3位で入団した赤星優志は先発、中継ぎ両方を経験しながら成長を続けている。
「技術的にも、体力的にも、メンタル的にも、自分が考えていた以上にしんどい。1年間、戦うことは本当にすごいことだと感じました」
開幕先発ローテーション入りを勝ち取り、登板2戦目の4月3日の
阪神戦(東京ドーム)では7回2失点でプロ初勝利。即戦力としての前評判に違わぬ力を見せたが、調子が落ち始めた6月後半にリリーフへ配置転換。二軍落ちの悔しさも味わいながら、アマチュア時代との違いを痛感していた。
ここまでの成績は3勝5敗、防御率4.64だが、中継ぎでは18試合の登板で防御率2.35と、配置転換後は状態は上向かせてきた。好結果を続けてきた赤星について桑田投手チーフコーチは「(中継ぎ転向は)いい勉強にもなるので、先発に戻るときに生かしていこうと話していた」とし、「ここ数試合、ボールも元気になってきましたし、そろそろ先発に戻してあげたい」と先発復帰を示唆した。
8月28日の
広島戦(マツダ広島)で先発。「久しぶりの先発なのでいけるところまで全力で腕を振る」と意気込んでいたが、初回から四死球絡みで失点するなど3回4失点で降板。「立ち上がりから四死球を出して点を与えてしまい申し訳ない」とうなだれた。ここからどう巻き返していくか。真の力が試されていく。