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ヤクルト・丸山和郁 レギュラー獲りへ奮闘中/即戦力と言われて

 


 懸命に一軍の舞台で汗を流している。明大からドラフト2位で入団した外野手、丸山和郁は9月4日現在で53試合に出場。スタメン起用は少ないが、レギュラー奪取に向けて途中出場でもアピールを続けている。

 50メートル走5秒8を誇る快足の持ち主で、群馬・前橋育英高3年夏の甲子園大会では8盗塁の大会タイ記録を打ち立てた。もちろんその「足」には自信を持つが、今は守備力向上に力を注ぐ。

 「代走よりも守備に重きを置いているので、守備でミスをしないようにと思っている。だからといって代走でミスしていいわけではない。守備をより一層意識して、なおかつ走塁でも与えられた役割でミスをしないように」

 熾烈な争いを勝ち抜く必要がある。ヤクルトの外野にはレギュラーの塩見泰隆ドミンゴ・サンタナを筆頭に、ベテランの青木宣親、新助っ人のパトリック・キブレハン、俊足巧打の山崎晃大朗、高卒4年目でパンチ力が魅力の濱田太貴らがいる。『青木の後継者』として期待され、即戦力として入団した丸山和もポジションを奪いにいく一人として少ない機会をものにしようと奮闘中だ。

 6月30日の広島戦(マツダ広島)では、延長12回二死一、二塁で決勝の中越え2点二塁打。球団最多タイの月間19勝を挙げた『進撃の6月』を締めくくった。高津臣吾監督も「すごく思い切りのいい打撃を見せてくれた。チーム状況にもよりますけど、許す限りチャンスというか、経験を与えたい」と今後に期待。ドラ2の名に恥じない活躍をこれからも見せていく。

写真=BBM
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