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日本ハム・古川侑利 育成契約から自己最多登板果たす/新天地1年目のシーズン

 

開幕前に支配下を勝ち取り中継ぎでフル回転した


 新天地1年目で、確かな足跡を残した。古川侑利巨人から戦力外通告され、昨年の12球団合同トライアウトに参加。視察した新庄剛志監督らに投球内容を評価され、日本ハムとは育成選手として契約。プロ野球人生をスタートさせた楽天、2019年7月にトレード移籍した巨人に続いて3球団目でのキャリアが始まった。

 2月の春季キャンプはBIG組(一軍)に抜てきされた。キャンプ中の実戦やオープン戦でも結果を残し続けて今季の開幕前に支配下契約を勝ち取ると、そのまま開幕一軍メンバーとしてシーズンイン。移籍後初登板は開幕2戦目となった3月26日のソフトバンク戦(PayPayドーム)。佐賀県出身の古川侑にとっては準地元で本格的な再出発となった。

 シーズン中はブルペンを支えた。新庄監督がトライアウトと位置づけた1年の中で、中継ぎとしてチーム6番目となる34試合に登板した。この数字はプロ9年目でキャリアハイだった。勝ちパターンを担うまではいかなかったが、0勝1敗3ホールド、防御率4.08という成績を残し、長く一軍で過ごした初めてのシーズンとなった。

 150キロ超えの直球を武器に、来季も目指すは勝利の方程式入り。今季の経験値を、いかにレベルアップへつなげるかが飛躍のカギとなる。今年3月に支配下契約を結んだ際には「絶対にここで終わらない、という強い気持ちで来た」と話した。不屈の精神をパフォーマンスでも体現し、来季は北の大地でもっと大輪の花を咲かせる。

写真=BBM
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