プロ6年目を迎える今季、チームを背負う存在となることを誓う
年男の
清宮幸太郎は大きく跳びはねる――。そんな予感をプンプン漂わせたのは、昨年12月2日に行われた契約更改後の記者会見だった。
今季の目標本塁打数を問われると「もう、一番ホームランを打つつもりでやってます」。今オフの自主トレのテーマを問われると「やっぱり優勝したいので、僕が一番ホームラン打って、打点稼いで、ボス(
新庄剛志監督)を胴上げ。僕が胴上げさせるつもりで今、練習に取り組んでいます」。どの言葉も、勢いよく跳びはねるように出てきた。
プロ6年目。若手中心の
日本ハムでは、そろそろ中堅に差しかかる。二軍でシーズンを通して研さんを積んだ2021年を起点とするならば、キャリアハイの18本塁打をマークした22年までにホップ、ステップと踏んで、今季はウサギのようにジャンプする年。「新球場1年目で優勝っていうのが誰もが望んでること。何よりボスが思い描いていることなので、本当に僕が胴上げさせるという信念だけで来年戦っていきたい」とも、契約更改後に語った。
中心選手としてやっていく自覚は誰よりも熱い。
近藤健介が
ソフトバンクへFA移籍する前から「もし(近藤が)抜けても『僕がいる』というところを見せたい。やっぱマンチュウ(
万波中正)とかジェイ(
野村佑希)とかと一緒に僕がファイターズを背負っていかなくてはいけないと思っているので。あと何年かは、ファイターズは大丈夫だと言ってもらえるように活躍します」と宣言。自ら設定した高いハードルもピョンピョンと飛び越え、新時代を築く。
写真=BBM