今年も守護神としてチームの勝利に貢献していく
夢には区切りをつけた。
山崎康晃が大きな一歩を踏み出した。
「ボロボロになるまで投げ続け、横浜のマウンドに立ち続けたい。横浜のために骨をうずめる思いで、全力で頑張っていきたい」
胸に秘めていたメジャー・リーグ挑戦ではなく、
DeNA残留を決断。涙ながらに報告したのが、昨年11月のファンフェスティバルだった。球団では選手時代の
三浦大輔監督、
宮崎敏郎と並ぶ6年の大型契約。「こいつがマウンドに立ったらもうダメだ、と思わせる投手になりたい」と
佐々木主浩さんのような絶対的な守護神を理想とした。
昨季は3年ぶりにクローザーへ返り咲き、自己最多タイの37セーブを挙げた。新人だった2015年から207個を積み上げ、名球会入りの条件でもある通算250セーブは射程圏。プロ9年目、史上最年少での快挙まで「43」と迫っても「優勝したい」と思いはシンプルだ。勝利のバトンを受け、アンカーとしてゴールテープを切ること。「僕がチームを引っ張る、という気持ち。結果で示したい」と力強い言葉を並べた。
1998年以来のセ・リーグ制覇。今季のシーズンスローガンも『横浜頂戦』と意識したものへ変わった。主将の
佐野恵太に加え、三浦監督は11年ぶりに投手キャプテンを置くことを決定。「投手陣をまとめ、手本となって突き進んでほしい」と迷いなく背番号19を任命した。
「ベイスターズで挑戦し続けるのは変わらない」
一昨年に亡くなった最愛の母・ベリアさんも天国から力をくれるはず。荒れたマウンドを守り、偉業への階段を一段ずつ駆け上がる。
写真=BBM