週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

楽天・荘司康誠 期待のドライチ上々デビュー/春の一番星を探して

 


 堂々のマウンドさばきだった。2月18日、17対1で勝利したロッテとの練習試合(金武)。先発マウンドに上がったのはドラフト1位の荘司康誠投手だった。対外試合デビューで2回を投げ2安打無失点、2奪三振でロッテ打線を封じた。

 初回は先頭打者に安打を浴びるも、一塁走者の藤原恭大を素早いけん制球でタッチアウトに。二死後には、安田尚憲をフォークで空振り三振に仕留めた。23球を投じ、着実に6つのアウトを奪った。

 この日の最速は149キロ。「細かいことは考えずに。プロで投げるのも初めてだったので、楽しむというか、思い切って自分のボールを投げるっていうことを一番意識して臨みました」と充実感をにじませた。

 189センチの長身から投げ下ろす球に相手は苦戦。落差の大きなフォームにも手こずっていた印象だ。フォーク、スライダー、カーブ、カットボールと持ち玉をすべて使用した最速157キロ右腕は「真っすぐのピッチャーというイメージが強いと思う。(捕手の太田光に)そうじゃないというのを伝えて。いろんなをボールを使っていきたいというのは試合前に話ができた」。体調不良で新人合同自主トレの参加は遅れたが、仕上がりは上々のようだ。

 沢村賞獲得という大きな目標に掲げる新人右腕について、石井一久監督は「積極的にストライクを取りにいって、積極的に仕掛けにいって、すごくいい投球はしてくれた」と一定の評価を与えた。

 しかし、2月26日のヤクルトとのオープン戦(浦添)は三番手で登板し、2回を3安打5失点。指揮官は「失敗がないと学べない」と口にしたが、先発ローテーション入りはボーダーライン上。今後のオープン戦の結果が先発入りへの判断になりそうだ。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング