あこがれの人を越えて、レギュラーをつかむ。明大から入団2年目の外野手、丸山和郁が今春の沖縄・浦添キャンプでアピールを続けた。今季初実戦となった2月12日の
DeNAとの練習試合(浦添)では5打数4安打1打点と大活躍。昨シーズンからの成長を見せつけた。
「秋から強く振ることを意識していた。アピールする立場なので、少しでも結果がほしいので、こうやってヒットを打てたのでよかった」
飛躍の年とする。ルーキーイヤーの昨季は71試合に出場したが、スタメン出場は7試合のみ。リーグ連覇を決めた9月25日のDeNA戦(神宮)では、新人選手では初となる優勝を決めるサヨナラ打を放つなど、存在感を発揮しただけに今季は定位置奪取へ歩を進める。
争いは熾烈を極める。外野のレギュラーは中堅手の
塩見泰隆を筆頭に、右翼に
サンタナ、左翼に球界野手最年長の
青木宣親がいる。さらに、キャンプ二軍スタートの
山崎晃大朗や高卒5年目の
濱田太貴、ドラフト3位の
澤井廉に加え、捕手登録の
内山壮真が出場機会を増やすために今年から外野手に挑戦中。中でも、越えなければいけないのは「青木の壁」だ。日米通算2648安打を誇り、打撃技術は球界随一なだけに、入団当時から目標に掲げている先輩を越えてこそレギュラーが見えてくる。
「どのポジションでもいいので、食い込んでいきたい、レギュラーを取りたいという思いがあるので、たくさん練習して、結果残して、もっとアピールできたら」と丸山和。今年はグラウンドに立ち続ける。
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