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日本ハム・松本剛 優勝争いの中でプレーする!/チームリーダーの決意

 

新選手会長に就任し名実ともにリーダーとして新球場元年のチームをけん引する


 昨季のパ・リーグ首位打者は、今季は名実とともにチームを引っ張る立場になった。松本剛は新選手会長として2023年シーズンに臨む。自覚と覚悟は、春季キャンプ初日からあふれ出ていた。2月1日に行われた超異例の紅白戦。白組の三番・左翼でスタメン出場し、1回の第1打席で左前打を放った。タイトルホルダーは、一塁塁上で手をたたいて喜んだ。「結果を求めていった。打てなかったらしょうがないという気持ちにはならないだろうなと思っていたので、意地でも打とうと思っていた」。

 昨季のシーズン開幕戦も、そうだった。オープン戦でのアピールが認められて四番・右翼で開幕スタメンを勝ち取り、2回の第1打席で遊撃への内野安打を放った。「あの試合で打っていなかったら、今の僕はいないと言える」と振り返る、プロ11年目の快進撃へとつながる分岐点だった。選手としてのステージが上がった今季も同様に自分へのプレッシャーをかけた“第1打席”で、きっちり結果を残した。熱い気持ちを体現することで、ニューリーダーは力強くチームをけん引する―。所信表明のような球春の幕開けだった。

 出場したオープン戦16試合のうち、無安打で終わったのは5試合だけ。打率.327と打撃の安定感は今年も変わらない。昨季故障した左膝の状態は心配だが、着実にコンディションも向上中。「僕は優勝争いの中でプレーしたことがない。優勝争いの終盤をやってみたい」と、新球場元年の目標は優勝のみ。頼もしい選手会長が、チーム新時代を切り開く。

写真=BBM
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