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DeNA・山崎康晃 球団10年ぶりの「投手キャプテン」 背中で引っ張る大黒柱/チームリーダーの決意

 

今年も守護神としてチームの勝利に貢献していく


 DeNAでは2013年の藤江均以来となる「投手キャプテン」が誕生した。任されたのは、不動の守護神・山崎康晃。球団10年ぶりとなる大役へ「責任感を持って、大きな声を出して、さわやか元気にチームを引っ張る姿が、みんなにいい風に届いているといい」と意気込んだ。

 約2年に及んだ不振を乗り越え、昨季はクローザーに返り咲き、自己最多に並ぶ37セーブをマーク。球団OB・佐々木主浩の30歳6カ月を更新する、プロ野球史上最年少となる29歳10カ月で通算200セーブの節目に到達した。オフには悩み抜いた末にメジャー挑戦の夢を封印し、6年の大型契約を結んでベイスターズ残留を決断した。

 新たに左胸にキャプテンマークを付けて臨むプロ9年目。主将の佐野恵太は野手のため、練習時間も異なる投手陣のまとめ役としての期待がかかる。春季キャンプから新入団選手をはじめ若手、外国人選手とも積極的にコミュニケーションを図り、風通しの良い、勝てる組織づくりを目指した。

 周囲に気を配りながら、プロとして自らの練習にも人一倍、自覚を持って取り組んだ。「やっぱり自分の成績なしにはみんなの前に立つことはできないので。背中で引っ張っていけるように」と昨年同様、オフから高い意識を持って自主トレーニングに励んだ。

 観戦ルールが緩和され、自身の代名詞でもあるファンの名物応援「ヤスアキジャンプ」も復活した今季。目線の先には1998年以来のリーグ優勝、日本一のみ。山崎が投手陣の大黒柱となり、最愛の母・べリアさんも愛した横浜の街に歓喜をもたらす。

写真=BBM
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