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ソフトバンク・三森大貴 大事な年、今欲しいのは結果だけ/“春の誤算”喜怒哀楽

 

開幕二軍スタートになった三森。ここから巻き返せるか


 大きな飛躍が期待されるシーズンは、まさかの苦しいスタートとなった。プロ初の開幕スタメンを勝ち取った昨季、三森大貴は自己最多の102試合に出場。夏場に左手親指の骨折で戦列を離れながら自身初の規定打席到達まであと6と迫った。シュアな打撃に俊足も武器。一番打者の固定をV奪回へのテーマの一つに掲げていた藤本博史監督からも、オフから「一番・二塁」の最有力候補に挙げられていた。春季キャンプでは紅白戦で14打数5安打。だが、対外試合に入ると、極度の不振に陥った。

 オープン戦では初安打が出るまで5試合、12打席を要した。結局オープン戦は打率.174。ギリギリまで復調を待った藤本監督からは、オープン戦全日程終了後に二軍降格を告げられた。「三森のようにレギュラークラスが(二軍に)落ちていくのは寂しかった」と本音を明かした指揮官は、「今、レギュラーを獲ったら長く野球ができる。今年が一番大事な年」とも強調。大きな期待をかけるからこそ、二軍での1日でも早い復調を願っている。

 だが、降格後最初の3連戦となったウエスタン・広島戦(タマスタ筑後)では、11打数無安打。藤本監督と同じく、その高い能力を認め大きな期待をかける小久保裕紀二軍監督も結果を受け、「二軍選手として扱います」。あえて厳しい口調で奮起を促した。4月15日の同・阪神戦(同)では、決勝打となる適時二塁打を放つなどチーム唯一のマルチ安打をマーク。「結果を出すためにやっていくしかない。どうこう言わずに結果を出すだけ」。必ず遅れを取り戻す覚悟だ。

写真=BBM
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