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中日・高橋宏斗 武器の真っすぐに磨きをかけて/本領発揮はこれからだ!

 


 注目の侍対決で踏ん張れなかった。4月30日のDeNA戦(バンテリン)。両軍無得点の5回一死満塁。主砲・牧秀悟を追い込み、外角低めを狙った155キロのストレートが、ややシュート回転した。センター前へ弾き返されて2失点。これが決勝点になり、今季3敗目(1勝)を喫した。

 WBC日本代表の最年少メンバーとして優勝に貢献。決勝でも1イニングを無失点に抑えて注目を浴びた。「すごくいい経験をさせていただきました。これからはドラゴンズのために頑張ります」と口にした。

 シーズン最初の登板で白星スタートを切ったが、そこから4月は3連敗。「不甲斐ないピッチングが何試合も続いてしまい申し訳ないです」。WBCの優勝トロフィーが本拠地にやってきたタイミングの登板で、世界一の喜びを分かち合った「ハマの四番」に屈した。

 どうも真っすぐの走りが悪い。5月1日に本拠地で行われた練習では、ブルペン入り。球審の位置に涌井秀章が、打席には小笠原慎之介が、ともに陣取り、右腕のピッチングを見守った。

「皆さんに、どうしたらいいのかアドバイスを求めました。3回続けて悪いピッチングになりました。4度はないと思って、危機感をもってやります」

 試行錯誤している。得意の真っすぐが打者にとらえられている。立浪監督は「(昨季は)もっと体を縦振りできていたかなと。その(横振りの)分、シュートして甘くなる球も多い」と指摘した。

 4度目の登板となった5月7日の巨人戦(バンテリン)は7回1失点、同14日のヤクルト戦(神宮)は雨の中を5回2失点。ここまで1勝4敗と負けが先行しているものの、防御率は2.91と2点台をキープ。先取点を与えず、勝ち星を重ねていきたい。

写真=BBM
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