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ソフトバンク・和田毅 “師弟対決”も楽しみの一つに/交流戦のキーマン

 

5月24日の日本ハム戦[エスコンF]ではNPB通算2000投球回を達成し、今季4勝目を挙げた和田


 長年にわたって白星を積み上げてきた42歳のベテラン左腕が「交流戦最多勝」への再浮上を目指す。和田毅は交流戦通算26勝。杉内俊哉(元巨人ほか)と並ぶ2位タイで、トップは27勝の石川雅規(ヤクルト)だ。昨年1勝を積み重ねた石川の背中を追い、一気に単独トップに駆け上がる可能性もある。

 プロ入り21年目の今季は4月5日のオリックス戦(京セラドーム)で初登板。5回無失点で白星を挙げ、球団の最年長勝利記録を塗り替えた。間隔を空けながら先発を託され、自らの仕事を全うする。「(調子は)ぼちぼちです。調子が良くても打たれることはあるし、良くなくても抑えることもある。どんな状態だろうがゼロに抑えることが大事」。百戦錬磨のベテランが力を込めた。

 実現すれば楽しみな投げ合いもある。現役ドラフトで阪神に移籍し、開幕から破竹の連勝を飾る大竹耕太郎との“師弟対決”だ。早大の後輩であり、1月はともに長崎で汗を流した。移籍が決まったときには「(阪神の)監督が早稲田の先輩でもある岡田(岡田彰布)さんに変わる年。運命だと思うし、それをマイナスととらえるか、プラスととらえるかで、全然変わってくる」と助言したという。

 和田は“愛弟子”の活躍を「本当にすごい。頑張ってますね」と喜んだ。4月26日の楽天戦(PayPayドーム)では、こちらも早大の後輩にあたる早川隆久と投げ合い、白星をつかんだ。「自主トレでも一緒に汗を流している仲間でもある。そういう選手と一緒に投げ合えるのは幸せ」。交流戦ではどんな投げ合いが見られるだろうか。

写真=高原由佳
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