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オリックス・山本由伸 壮大に広がる夢 後世に残る“歴史”をつくり上げる右腕/伝統を背負って

 

2020年からチームのエースナンバー「18」を背負う山本


 エースナンバーを背負う男は、晴れやかな表情が似合う。山本由伸は入団4年目の2020年から背中に輝く18。それまでは、17年の入団時に球団からもらった「43」を背負っていたが、19年に防御率1.95で最優秀防御率賞のタイトルを獲得すると、実力が認められ「エース」の称号を背番号とともに手にした。

 前身の阪急時代には“ガソリンタンク”の異名を持つ米田哲也が1956年から75年まで、背番号18を着けた。近年では、山本の担当スカウトを務めた山口和男が03年から09年までつけ、10年から19年までの10年間は、現二軍投手コーチの岸田護が引き継いだ。

 山本は歴代「18」を着けてきた先輩投手陣を尊敬する。

「やっぱり、特別な番号ということに変わりはないと思うので。オリックスのエース番号は『18』だというものを成績で示していきたい。『マモ(岸田)さん』のあとに、僕が着けることができて、本当に光栄だと思います」

 エースの称号を手にしてから、さらなる飛躍を続ける。

 21年から2年連続で沢村賞を獲得。投手主要4部門(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、勝率第一位)のタイトルを獲得して“無双モード”に入っている。

「今、自分のできることをきっちりしていきたい。後悔したくないので、1日1日、真剣に取り組んでいきたいなと思っています」

 真っすぐ前を向いて話す24歳の夢は、壮大に広がるばかり。後世に残る“歴史”をつくり上げる。

写真=BBM
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