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ヤクルト・川端慎吾 存在感際立つ『代打の神様』/切り札は俺だ!

 


 今シーズンも『代打の神様』として君臨する。プロ18年目の川端慎吾は7月2日時点で代打として35打席に立ち、打率.387と高いアベレージをマーク。ここぞの場面で存在感を発揮している。

「オフからずっと練習をやってきた成果かなと。とにかく初球からどんどんいこうという気持ちだけは常にもって打席には入っています」

 悔しさを糧にしている。昨季は新型コロナウイルスの影響もあってなかなか状態が上がらず、52試合の出場で打率.175と低迷。年俸は限度額を超過する50%ダウンの推定2500万円で更改した。昨年12月にはリーグ優勝を祝したハワイへの優勝旅行から帰国後はすぐに愛媛・松山での自主トレをスタート。例年通り父・末吉さんにも手伝ってもらい、ひたすらバットを振ってきた。

「最初は代打になると思うので。少しでも2021年のような成績を残せるように、近づけられるように頑張りたい」

 新年、そう誓っていた。21年は代打でシーズン歴代2位の30安打を記録。オリックスとの日本シリーズで日本一を決めたのも川端の左前適時打だった。今季は残り71試合の時点で、代打で12安打。同年を超える成績は決して不可能ではないはずだ。

 チームは交流戦終了時点で首位・阪神と13ゲーム差の5位。1分けを挟み12連敗を喫した時期もあり「この悔しい気持ちだけはみんな忘れないでほしい」と胸の内を明かした。勝利のため、浮上のため、代打の切り札として打席に立つ。

写真=BBM
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