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オリックス・椋木蓮 後悔なき道を行く「前に進むには、それしかなかった」/2年目の明暗

 

オリックス椋木蓮[写真は2022年シーズン]


 ドラフト1位右腕が“復活”に向けて、着々と進んでいる。

 椋木蓮が昨年9月30日に右肘にメスを入れた。トミー・ジョン手術を受けると決めた22歳は「前に進むには、それしか選択肢がなかったので。後悔などはありません」と深くうなずく。

 その後、昨年10月17日に育成再契約を前提とした戦力外通告を受けることになる。上がらなかった右腕を治療するための措置だが、1年目での通告に「結構、たくさんの方から連絡をいただきました。大丈夫? というものが多かったです」と周囲からの反応も大きかったという。

 昨季、ドラフト1位で東北福祉大から入団。宮崎での春季キャンプで左脇腹を痛めてしまい、出遅れるシーズンとなったが、プロ初登板初先発した昨年7月7日の西武戦(京セラドーム)では、6回2安打無失点の好投でプロ初勝利をマークした。

 自身2戦目の登板となった同20日の日本ハム戦(京セラドーム)では“快挙寸前”までマウンドに立ち続けた。9回二死までノーヒッターを継続。だが、あと一人の場面で代打の佐藤龍世に中安打を許し、快挙達成とはならなかった。

 自身の頭上を越した一打は「すごくゆっくり打球が見えました。もちろん『うわぁ……』という感覚はありましたけど、選択した1球に後悔はありません」。

 右肘手術からおよそ11カ月が経ち、現在はブルペン投球も再開している。支配下復帰は最短でもシーズン後だが、順調に復帰の道を歩む右腕が加われば、豊富な先発ローテーションに、さらに頼もしい名前が増える。

写真=BBM
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