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DeNA・梶原昂希 前へと進む大型外野手「ハマのギータ」/2年目の明暗

 

8月7日に二軍落ちした梶原だが、再び力を蓄える


 伸び悩むことなく、着実に前進している。7月22日の巨人戦(横浜)は、チームにとって後半戦の初戦。一番・右翼でスタメン起用されたのが梶原昂希だった。1点を追う3回二死二塁で、今季初の適時打となる同点打。相手先発・山崎伊織の内角カットボールを中前へ運び「四球からつくったチャンスだったので、積極的に振りにいきました。石田(石田健大)さんがバントでしっかり送ってくれたので、走者をかえすことができてよかったです」とチームメートのお膳立てにも感謝した。

 昨年の一軍デビューは鮮烈だった。4月12日の巨人戦(那覇)は一番・中堅でプロ初出場初先発。3回に相手のエース格・戸郷翔征から右中間へプロ初安打初本塁打を運んだ。

「石井(石井琢朗)コーチの後押しのおかげで、ストレートに絞って捉えることができました」

 球団の新人で初試合に本塁打を放ったのは、黒木基康(1960年)と細川成也(2017年、現中日)に次ぐ3人目。その後も左前、中前、左前と快打を重ね、三浦大輔監督を「4安打は素晴らしい。非常に大きなアピールをしてくれた」と喜ばせた。

 神奈川大では1年秋のリーグ戦で首位打者とベストナインを獲得。189センチ、85キロ、50メートル走5秒8の俊足は、柳田悠岐(ソフトバンク)とイメージが重なる。2021年秋のドラフト6位。ルーキーイヤーこそ6試合にとどまったが、今季は8月13日時点で18試合と少しずつ出番を増やしている。

 攻守走で力を蓄え佐野恵太桑原将志関根大気楠本泰史大田泰示神里和毅蝦名達夫らがひしめき合う外野陣に挑戦。「ハマのギータ」に注目だ。

写真=BBM
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