週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

中日・岡林勇希 目標は全試合フルイニング出場/2年目の明暗

 


 前半戦最終戦となった7月17日の阪神戦(甲子園)。今季10度目となる1試合3安打を放った岡林勇希は12球団最速の100安打に到達し、広島西川龍馬を抜いて最多安打争いトップに躍り出た。

「いい状態なのは間違いないので、それをいかにここから続けられるか。まだ残り試合もあるので満足することなく頑張りたい」

 3年目の昨季、一気にブレークした。開幕当初は立浪和義監督の若手積極起用の一環だったが、持ち前のバットコントロールとスピードを武器に不動のレギュラーに成長。最多安打のタイトルを獲得した。実質2年目となる今季、2年目のジンクスを打ち破り、しっかりと存在感を見せている。

 4年目の今季、個人成績でたった一つ目標として掲げていたのは、全試合フルイニング出場。前半戦を終えて継続しているのが、12球団でも阪神・中野拓夢と2人だけ。

「試合に出ればケガがつきものだけど、運が良いのかどうか分からないけど、ここまでケガなくできている。防げるものはしっかり防いで、あとは思い切ってやるだけです」

 昨季もタイトルを獲得したが、シーズン終了後の10月、11月は教育リーグ、沖縄秋季キャンプにも参加し、バットを振り続けた。立浪監督も「あれだけ練習ができていれば大丈夫でしょう」と太鼓判を押していた。

 体も一回り大きくなったことに加え、この夏場もしっかりと睡眠時間を確保することに努め、7月は打率.382と暑さに負けずに打ちまくり、月間MVPも獲得した。

 8月13日の広島戦(バンテリン)では球団新記録となる26試合連続安打を達成。チームは苦しい状況が続いているが、背番号60の勢いは止まらない。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング