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日本ハム・清宮幸太郎 怪物1年生が新時代の中心選手へ/甲子園のヒーローは今

 

6年目の今季は主軸に定着する打者へと成長を遂げた


 8年前の夏に甲子園のヒーローだった清宮幸太郎は今、日本ハムの新時代を担う中心選手へ成長した。早実時代から魅力だったアーチストとしての一面に加え、広角に打ち分ける打撃技術も身につけ、6年目の今季は規定打席未満ながら8月15日時点で打率.282、9本塁打、31打点。後半戦は三、四番に定着し、固定打線の中軸を任されている。

 脚光を浴びた2015年夏の甲子園。当時、早実1年生だった清宮は最初の夏に聖地に初登場し、レギュラーとしてチームのベスト4進出に貢献した。3回戦と準々決勝では注目される中でホームランも、かっ飛ばした。甲子園通算2本塁打。怪物1年生として頭角を現した聖地での活躍が、その後の野球人生に大きく影響を及ぼしたことは言うまでもない。

 その分、周囲からの期待の想像以上に大きなものになったが、そのプレッシャーを力に変えることができたから、少しずつ実力を伸ばしてプロ野球の世界でも徐々に存在感が出てきた今がある。そんな清宮が「並外れた存在」として表現するのが花巻東高3年生の佐々木麟太郎。高校通算111本塁打の清宮を抜いて、今夏の甲子園開幕までに通算140本に伸ばした新たな怪物だ。

 清宮は佐々木麟へ向けて「甲子園のホームランは特別だと思う。打てる限り打ってほしいなと思います」とエールを送る。特別な場所でのホームランは伸びしろを大きくする不思議なパワーがあることを知っているのが清宮。夏が来る度、皆が夢見たスケールに見合う選手になるべく、初心に返りながら精進している。

写真=BBM
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