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ヤクルト・内山壮真 いかなる形でも勝利に貢献/甲子園のヒーローは今

 


 高い身体能力を存分に発揮している。内山壮真は入団3年目の今季、本職の捕手だけでなく外野手にも挑戦。随所でスーパープレーを見せている。

 8月8日の広島戦(神宮)では、7回一死二塁の守備で左翼線への打球に飛び込んで好捕。「捕れて良かったです。場面が場面だったので。あの場面はやっぱり突っ込んでいかないと。1点もやれないところ。一か八かの勝負しかけるところなので」と胸を張った。高津監督も「抜けたと思ったので、すごいね、あいつは。思い切りの良さと、何をやらせてもそれなりにこなせてしまうセンスを持っていますね」と賛辞を惜しまなかった。

 そんな内山の原点は、石川・星稜高時代にある。2年生だった2019年夏の甲子園で、1学年上の奥川恭伸らとともに準優勝。当時は遊撃手としてプレーし、仙台育英高との準々決勝では2打席連続本塁打を放つなど『聖地』で輝きを放った。

 プロ入り後には「野球に取り組む姿勢というか、プロは自主性が大事だと思うので、それは高校のときから言われていたことなので、すごく生きているなと思いました」と振り返っていた内山。持ち前の身体能力に加え、努力を惜しまない姿勢が慣れないポジションをこなせている要因だろう。

 チーム状態が上がらない中でも「毎試合勝つって気持ちはみんな変わらないし、誰も下向いてる人がいない」と口にしていた。甲子園のヒーローから燕を救うヒーローへ。いかなる形でも勝利に貢献する。

写真=BBM
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