週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ヤクルト・小川泰弘 進化のために変化を恐れず/復活を遂げた男たち

 


 エースとしての姿を見せつけた。小川泰弘が9月24日の広島戦(マツダ広島)で8回4安打1失点と好投し10勝目を挙げた。自身3年ぶりの2ケタ勝利達成と2年連続で規定投球回に到達。何よりチームに、今シーズンのマツダ広島13試合目にして初めて勝利をもたらした。

「(今季の対広島は)最後の試合でしたし、勝っていない状況もわかっていたので、そこで勝つという意味というか、使命というか、来年につながるための試合になるかなと思っていました。勝てばみんなで喜べるので、それを1つでも多くというところは常に思っています」

 決して順風満帆ではなかった。3年連続7度目の開幕投手を務め、3月31日の広島戦(神宮)では7回3安打無失点と好投して9年ぶりの開幕戦勝利。スタートは良かったが、その後は自身4連敗を喫するなど前半戦終了時点で3勝7敗、防御率4.08と苦しんだ。

 だが、後半戦初戦となった7月22日の阪神戦(神宮)で勝利すると、9月9日のDeNA戦(横浜)では史上142人目となる通算100勝をマークし「毎年何か変化を求めてトライしてきた結果だと思いますし、たくさんの人が支えてくれたので、感謝したい」。その後も勝ち星を重ねて、後半戦9試合で7勝1敗と圧倒的な成績を記録した。打撃練習が投球にもつながると感じ積極的にマシン打撃を行うなど試行錯誤を繰り返してきた。

 変化すること、挑戦することが進化につながる。来季もライアンがチームを引っ張り、V奪回に導く。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング