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西武・外崎修汰 チームや投手を救い、ファンを魅了する“グラブトス”/これぞプロの技

 

セカンドを守り、源田と鉄壁の二遊間を形成する


 今年3月のWBCで源田壮亮の守備が世界中から称賛を浴びた。その源田に勝るとも劣らぬ守備力で日本の野球ファンをうならせているのが、源田と二遊間コンビを組む外崎修汰だ。

 特に今季、何度もチームや投手を救い、ファンを魅了したのが、“グラブトス”だった。最も球場を沸かせたのが、8月1日のソフトバンク戦(ベルーナ)だろう。9回無死一塁で、センター前へ抜けそうな中村晃の打球を滑り込んで逆シングルで捕らえると、グラブを巧みに動かし体を空中に浮かせながら遊撃・源田へトスし二塁アウト。一瞬の差で一塁はセーフとなり併殺にはならなかったが、まさに“これぞプロ"のプレーにスタンドは拍手喝采だった。

 一瞬の判断で飛び出すプレーだが、外崎はグラブトスに自信を持つ。というのも毎試合、試合直前のキャッチボールの最後に源田と二人でグラブトス同士でのキャッチボールを行っているからだ。

「その練習のおかげで不安なくやれているんだと思います」

 それでもやはり「難しい」と外崎。「特に(投げる球に)強弱をつけるのが難しい」と言う。一瞬で距離感を把握し、「フワっといきたいときは(グラブ内で)転がさないようにパっと投げて、強い球を投げなければいけないときは、多少転がして(グラブの)先っぽにひっかける感じ」だと、その妙技の極意を説明する。

 それでも思いどおりの強さや位置に投げられないことも多いだけに、受け手の準備や対応力も必要不可欠。最終的に好プレーにしてくれるチームメートに感謝してやまない。

「これからもいいプレーができるように頑張ります」

 プロとして常に最高の準備をして挑み続けることを誓う。

写真=BBM
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